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【楽曲解説】プロデューサーによるStar☆TSOLO10プロジェクト楽曲解説その3(近藤実希「この世界にソウルを放て」、和久田朱里「Summer Glow」、浜川一愛「はつこい」、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! ~夢見ろ・望め・実行せよ!~」)

メンバー10人が豊田ゆかりのアーティスト10組とタッグを組んでソロ曲10曲を制作したStar☆TSOLO10について、各楽曲について、制作者のみなさんにお話しを伺いました。その3。 Star☆TSOLO10特設ページ(制作者プロフィールほか) http://star2t.com/solo10.html Star☆TSOLO10配信サービス一覧 https://linkco.re/57P07ZuX ― 続いて、近藤実希「この世界にソウルを放て」制作の清水Pです。 清水:今年の2月に発表したシングル「ご当地ソング」をどういう方向性でいくか検討するため、昨年後半色々最近のJ-POPを聴いてたんですが、その中にtofubeatsさんがありまして、個人的にもとても気に入りまして。 これまでは基本ロック系で、ディスコとかEDMとかほとんど聴いてこなかったので、Star☆Tの曲を作る時もキック(バスドラム4つ打ちの曲は作ってこなかった、というか作れなかったんですね。でも、tofubeatsさん聴いたら4つ打ちリズムがスーッと体の中に入ってきたというか(笑)、「あ、4つ打ち作れそう」ってその時冒頭のフレーズをぱぱっと作ったんです。「ご当地ソング」には私の曲収録予定はなかったので、途中まででほってあったんですが。で、ソロプロジェクトやることになり、あの曲やりたいなと。いつもなら私はなるべく曲作らないで済ませたいんですが、今回は珍しくあの曲を完成させたいって思いまして、10曲の中にこそっと入れて(笑)。 でも、これまでに作ったことのない新しい挑戦ではあったんですが、いつもの悪い癖で、作ってる内に段々ファンクっぽくなってきたんで、これはプリンスを聴かねばと古いCDを引っ張り出したりして…、冒頭のギターは完全にプリンスの「KISS」ですね、もうそれがやりたいだけという(笑)。GENTさんに「KISS」そのままで入れてくださいって。結局なんとなくノスタルジックな感じが出ちゃいましたね~。 ― ギターはGENTさんが弾いてらっしゃいますね。 GENT:最初にデモをいただいたときに、ワウのギターをお願いしますっていう依頼だったので、まじか!って少し焦りました(笑)。ステージで動き回りたい僕は滅多にワウなんて踏まないので、だいぶ練習しました(笑)。でも普段やらないことが出来たのでこれもいい機会になりました。 それで、たまたまなんですが、カッティングの歯切れのいい音が出るように僕のESPの白いギターにピックアップのタップスイッチをつけて改造したタイミングでこの曲をレコーディングしたので、よりいい感じのサウンドで録れたと思います。 ― ボーカルについて 清水:オーディションで、6期生からは近藤実希と瑠果が残ったんですが、この2人はこれまでパートソロの経験もなくて未知数だったんで、組み合わせは私と菊池さんで担当しようと思いまして。で、この曲が歌えそうな張り声系の近藤を私が担当して、瑠果を菊池さんにお願いして、という決め方をしました。 始めてのソロレコーディングで大分緊張してましたね、下ハモとか苦労してました。でもいい意味で粗削りな感じが出せたんじゃないかと思います。ところどころダブルっぽくするとか深井さんも色々ミックスで工夫してくれてますね。最後のファルセットは本当は地声で入れて欲しかったんですがレコーディング時に出ないってなって…ライブでは出るようになるように期待してますよ。 ― 続いて、和久田朱里「Summer Glow」制作の木蓮堂 正木さんです。 正木:今回初の個人アテ書きということで、まず他のメンバーの楽曲との差別化をどうするべきかと考えました。今までの制作では、全体のコンセプトがあったり、以前とは違うものをと言う、ざっくりしたイメージがあってのスタートでしたが、ソロ曲であり、そういう意味では、他の誰とも違うものを出さなくてはいけないなと思いました。 あかりんは、最年長で、リーダーで、最古参でもあるため、ファンの皆さんが持っている固定されたイメージもあるでしょうから、それを壊さずに、なお新しい側面が出せないかと考える中で、あかりんとはいったいどんな女性なんだろうと、和香と深く語り合いました。 そんな中で、まず大人というキーワードは必要だろうと言うことになったのですが、いくらメンバーの中では最年長とは言え、私たちにとっては娘と言ってもおかしくない年齢のため、父親のような気持から“セクシー番長”路線はやめさせようと言うことになりました(笑)(本人も“私の水着姿には需要がない”と言っていましたが、それは謙遜かと….)。本当はユーロビートやソウルと言った、ディスコ曲で番長っぷりを披露とも考えたのですが、そのあたりは今回初参加のEmiliowlさんや、絶対ダンスミュージックでくるでしょ?というTUT-1026さんとかぶったら、正直かなわないなと言うのもあって、早々に却下となりました。 そして次に出てきたのは、ドライビングミュージックと言うキーワード。 コングラやモノクロのMVの中でも、あかりんが車の運転をしているシーンがありますし、Star☆Tのメンバーの中では、唯一そんなイメージがあるのではないかと…。それと、配信限定リリースではあるが、MVは制作するということだったので、他のメンバーとは違った雰囲気が出せると言う狙いもありました。 歌詞の内容に関しては、相当深い討論を和香としたのですが、長くなるのでそれは別の機会に…。簡潔に言えば、いつも一緒にいないと不安になる二人が、お互いを信じ合って、会えない時も信じ合えるように、二人で階段を一段昇る話です(ハローグッバイや、二人の散歩道に出てくる恋人同士が、ずっと仲良くいられますようにと言う願いを込めています)。 ― ボーカルレコーディングについて。 正木:あかりんの音域は比較的低めで、そういう意味では和香もイメージしやすかったのではないかと思います。あかりんにも「低い曲をありがとうございます」と言われましたが、今までの楽曲では随分と苦労していたのかな?(笑)きっちり練習して来てくれて、頑張って録音してくれました。 余談ですが、低めのキィに設定したことで、仮歌録音時に和香のボーカリスト根性&ハモラー気質に火がつき、結果多重コーラスをパートをいれることになりました。イメージはまんま山下達郎さんです。 このパートのレコーディングに関しては、ボーカルトラックが完成してから、後日実費でVoxBoxスタジオを押さえ、コーラスをすべて録音し直すという和香としては珍しい気合いの入れっぷりでした(笑)(自分たちでコーラスパートを歌ったのは、実は今回が初めてでした)。 ― 曲の聴きどころを。 正木:80年代シティポップが再評価されていますが、そのど真ん中を狙いました。当時を知っている人たちは“ニヤリ”とし、知らない人は“新しい”と感じてくれたらと思います。良い意味で、あかりんの新しい一面が出せたのではないかと思っています。 ― 告知などありましたら。 正木:大きなイベント出演などは当面ありませんが、今年こそは自分たちの音源を制作したいと思っています。Star☆T共々、木蓮堂もよろしくお願い致します。 ― 続いて、浜川一愛「はつこい」制作の仲村屋さんです。 仲村屋:ちなりちゃんとはレコーディングまで面識がありませんでしたので、ボーカルレッスンで会う機会のあったあかりんや、しずく、みきから人となりや、メンバーから見た歌唱力などリサーチさせてもらっていました。また、出来るだけちなりちゃんが歌いたくなるような曲にしようと思っていたので清水さんを通して、ちなりちゃんが好きなアーティストや曲なども伺いました。後にも先にも「ソロデビュー曲」は一生に1曲ですので、等身大の気持ちで歌える内容を、という思いから「初めての恋」を題材に制作しました。 ― ボーカルレコーディングについて。 仲村屋:レコーディングは、驚くほどスムーズに進行できました。練習段階の歌唱を事前に送っていただいた時点で、楽曲の内容を良く理解してくれているのが伝わってきたし少ない練習期間で、良く歌いこんでくれているのも伝わって、素直に提供しがいがある子だなと嬉しく感じました。レコーディングでは、「試しにこういう歌い方もしてみて欲しい」というディレクションもさせてもらってすぐ対応できたちなりちゃんに、今後の伸びしろを感じました。大胆にも、繊細にも歌える子なので、これからもいろんな楽曲で活躍して欲しいです。 ― 曲の聴きどころについて。 仲村屋:清水さんからは「好きに作ってもらっていい」ということでしたので仲村屋といえば「ピアノサウンド」にしたいと思い派手なアレンジにはせず、ピアノと歌のみのシンプルな構成で制作しました。10代の今だからこそ残しておける、ちなりちゃんの瑞々しい感情を、歌声から感じて欲しいです。 清水:仲村屋さんは「メロウ」の時に「ムーンライトパレード」を提供いただいて、でもアイドル曲をという要望にちょっと無理させちゃったかなという気持ちもあって、今回はこれぞ仲村屋というシンプルなピアノバラードをいただいて、やっぱりいいなぁと。 ソロ曲作ってくださいっていうとバラード曲作る人が多いかなぁなんてのは全くの杞憂で、最終的にはバラードは仲村屋さんのみだったんdすが、まっすぐなバラードが1曲入って、10曲全体も締まったなぁと思います。浜川は、今まさに成長株ですね、「ご当地ソング」収録の「私たちの散歩道」でも初めて落ちサビをソロで歌ってますが、その時からもさらに成長してると思います。アップテンポの曲も力強く歌えるようになって欲しいですね、ライブで歌う機会を増やしていきたいなぁと思っているところです。 ― 告知などありましたら。 仲村屋:この度、ありがたいことに第一子を授かりましたので、仲村屋は年内で産休・育休に入らせていただきます。仲村屋としてのライブ出演は難しくなりますが、今後もご縁があればStar☆Tの皆さんに楽曲提供で関わっていきたいと思っているので引き続き、母子ともに変わらぬ応援をよろしくお願いします。 ― 最後は、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! ~夢見ろ・望め・実行せよ!~」制作の菊池卓也さんです。 菊池:ソロプロジェクトのお話について、当初の計画のお知らせにて松中とともに把握しておりました(10人ほどのソロ、と)。清水Pとしては共同での制作を念頭に置かれておられたようでしたが、「キミシカイナイ」の件で上述したように、松中自身がほぼ曲を形に出来る状態でしたので、僕は別で動こうかと何となく考えていました。ちょうど5月の年度末打ち上げの時にその旨をお伝えした際、快諾いただいた(やや強引だったかも…笑)ということで、ソロテンの名前が付いたように思います。 瑠果さんについては、レコーディングやソロなどの経験がほぼ無い状態とのことでしたので、歌い上げる曲というより、サウンドとボーカルが相乗効果になるような曲が良いなぁと思い、去年の牧野凪紗さんソロでソウルっぽい曲を作ったように洋楽的な曲を作ろうとはぼんやりと考えていました。 そこで瑠果さんよりご挨拶の連絡をいただいた際、 菊「テイラースウィフト的な洋楽っぽい曲を考えていますが、どんなジャンルが好きですか?」 瑠「はい!Jポップが好きです!」 菊「…(汗)分かりました!混ぜ合わせた感じで作ります!」といったやり取りがありました(笑)。 最初はコッテコテの歌謡曲にしようかとも思いましたが、瑠果さんのイメージに合う曲…他の方がまずやらないであろう曲…できれば洋楽的な…頭の中で色んな音が出ては消えたりして時間が経っていきました。 最終的にオシャレとかカッコいい曲!というよりも旅や挑戦や成長、チャレンジしていこうぜ!感の野生的な曲が浮かび、そこからはパッと曲が出来上がりました(それでも遅めでしたが…汗)。 上記のイメージをお伝えした上でデモをお送りしたところ、次の日には歌詞の素案が送られてきてビックリしました。なんて早い…! 数日後には自身で手直しされ曲名まで付いたほぼ完成形の歌詞と仮歌が送られてきて、清水Pも「手直ししていません」とさらにビックリしました。 清水:客観的に見てどんな曲を作るのか予想がつかないのは菊池さんと私だと思うんですが(笑)、この曲もちょっと想像できなかったですね。「ファンタジーモリーズ」「赤く塗れ、焔を焦がせ」等々ポップスを一旦ばらして再構築するようなそういう境地に菊池さんが入ってきているような。でいてポップスとして聴きやすい。今回の10曲は配信時アルバムとして登録したので曲順を決めたのですが(この楽曲解説が曲順どおりとなってます)「この曲が最後だな」というのはすぐ決まりました、間に入ると多分あとの曲が負けちゃうなぁと。 ― ボーカルレコーディングについて。 菊池:瑠果さんはとても緊張している様子でした。他の方の曲が割とスッとレコーディングが進んでいった中で、ディレクションに時間がかかることを想定して一番最後に録音させていただきました。出来るだけ瑠果さんの歌詞を崩さず、パートの入れ替えや字余りなど軽く変更した程度でほとんどは彼女自身が歌いながらフレージングを作っていった感じです。その際にオペレーターの深井さんや清水Pも一緒にアドバイスや指示などをしていただきとても心強かったです(“Bustle”を“バステル”と歌っているのはココだけの話です(小声)造語的なイメージで敢えて変えませんでした)(笑)。 バックコーラスは当日に「こういう音程で歌って!」などとなかなかムリを言いましたが瑠果さんも粘り強くチャレンジしていただき、個人的にはあっという間に終わった!と思ったら2時間くらい経っていました(笑)すみません…。 清水:朝空曲のところでも言いましたが、この曲の歌詞については本当にあっという間に本人が書いてきまして、手直しは全くしてません。譜割りがちょっと強引かなぁというところもありましたが、角をとって丸くしてしまってもなぁという気持ちもあり敢えて直さなかったのでレコーディング時には菊池さんにも手間をとらせました(汗)。でもそういうゴツゴツ感も曲と合ってて…といい風に取ってもらえればです(汗)。 ― 曲の聴きどことについて。 菊池:世界を冒険しながら成長していく…その過程を曲に押し出してみました。瑠果さんのソロやStar☆Tでの経験、というダブルミーニングでもあります。雰囲気を出すためバックでマーチングドラムがずっと鳴っています。歌がメインのソロ曲ということで長い間奏は無く3コーラスというちょっと変則的な構成です。 Aメロは砂漠や王国、北方など世界音楽的なものを(安易に)取り入れたサウンドです。バックサウンドの鳴り物やパーカッション、コーラスも雰囲気に合わせて変えています。 Bメロは落ちメロ含めた難しいパートかと思いますが、音数を少なくして旅の過酷さや苦難をイメージしています。 サビは一気に開放感が溢れ出していきます。コーラスもいわゆる上下ハモりだけではなく、コード音をなぞったアカペラ的なコーラスをチャレンジしていただき入れてみました。広い世界を旅しているイメージが伝われば幸いです。 僕は曲は作りましたが、題名や歌詞、フレージングはほぼ瑠果さんが作り上げたこともあり、共同プロデュースという形でクレジットに入れさせていただきました。ありがとうございます。 ― みなさんありがとうございました。最後に改めて清水Pからみなさんにメッセージを。 清水:10人のソロ10曲を一斉に作るというかなり無謀なプロジェクトでしたが…無事に発表できて感無量です!本当にいろんなジャンル・タイプの曲が揃って、どの曲も高いクオリティがあって、アルバムではないですが10曲通して聴いても楽しめるオムニバスになったなぁと。楽曲提供いただいたみなさんには本当に感謝してます。個人的にはStar☆Tのこれまでで一番好きですね、趣味的に。アルバムだとトータル的なことを考えてしまいますが、それがない分、それぞれ自由に好きなように制作いただいたのがいい方に出たのかなと思います。 もちろん、メンバーの歌唱力も上がってきていて、ソロを歌えるメンバーが揃ってきたということもあります。ライブ沸きする曲は少ないかもしれませんが、生活の中でふっと聴いてもらえるといいなぁと思います、好きなアイドルの曲としてだけでなく楽曲としても。そういうことも含めての配信限定なので。 それと、ミュージッククリップも10曲全部作っていく予定ですので、こちらもどうぞお楽しみに。 Star☆Tともども、楽曲制作いただいた豊田にゆかりのアーティストの方々についてもこれからも応援よろしくお願いいたします。 楽曲解説その1(全体について、松中啓憲 牧野凪紗「キミシカイナイ」、嶋﨑友莉亜「Escape」) 楽曲解説その3(近藤実希「この世界にソウルを放て」、和久田朱里「Summer Glow」、浜川一愛「はつこい」、瑠果「Dream it, Wish it, Do it! ~夢見ろ・望め・実行せよ!~」) ジャケット.jpg